【Lake District 湖水地方 】⑧ Cockermouth(コッカーマス)~Workington(ワーキントン)
*思いのほか長いシリーズになってしまったのでタイトルに番号を付けました。
スープを堪能した後、この後の行動計画。
時刻は14:30でまだまだ歩きたいけれど、外の雨は強く冷たくなってきています。
せっかく1日乗り放題のバスチケットがあるので、この日はここからバスに乗って違う町を散策することにしました。Windermereからバスに乗った際、Keswickへの移動の予定だけだったのですが、少しの差額だけで乗り放題になるのでそのチケットを買っていたのです。詳しい金額はstagecoachのサイトで確認できます。
ここまで湖を堪能してきたので、Workington(ワーキントン)の海を見に行くのもありなのか?と思いましたが、雨ということを重要視してCockermouthの町へ行くことにしました。
KeswickのバスターミナルからX4かX5番のバスで約30分で到着です。
バスの乗客は地元の人ばかりで観光客は私だけでした。
湖水地方の北西に位置するこの町の中心には小さな個人商店やカフェが軒を連ねていました。コロナの影響でほとんどのお店は閉まっていて、大きい街に比べても影響は大きく感じました。
ヴィンテージのお店が多く、開いている(正確には開いているか分からないけれど入れた)ところもあったので入ってみると、本が山積みになったカウンターの中で気配がほとんどない店主がこちらを見ることもなく読書をしていました。
ところせましとガラクタなのかお宝なのか判断できないようなものが溢れていました。店は奥の部屋まで続いており、先に進むほどディープな世界が広がっていて、魂が宿っていそうなものがたくさん、、、。
ひと通り店内を物色し、店を出る時すれ違いざまに別の客が入ってきましたが、それでも店主は一切姿勢を崩さず読書を続けていました。
町を歩いているとMewsになっているところがあり、2階建ての建物は小さなお店やサロンが入っていて、なかには銃などの武器を扱っているテナントもありました。反対側の壁には"Cockermouth HIstory Wall"という文字とこの地で起きた歴史的な出来事が記されていました。
この町の醸造所にも行ってみたのですが、ショップどころか人の気配が全くなかったのでお散歩コースの一部で終わってしまいました。
湖水地方はきれいな水が多いので、こういった地ビールの醸造所がたくさんあるのですが、前回のブログの最後に記したスーパーBoothsには湖水地方の地ビールが揃っていて最高です。
小さな町で開いている店も少なく、あっという間に周れてしまったのでKeswickへ戻ることにしました。
バス停でバスを待っている時には雨は土砂降りで風も強くなっていました。
最初に来たバスはKeswick行き、ではなく反対のWorkington行き。
気づいたら乗っていました。
冷たい雨の中早くバスに乗りたい気持ちと、日暮れ前に戻るのはもったいないという気持ちが重なったところにこのバスが来たのです。
Workingtonは行くか迷っていたし、結果ラッキーだったなぁ~なんて思いながら到着した町は想像以上に都会。日本でいうイオンのようなショッピングセンターがあり、交通量も多いです。
スコットランドとの国境近くに位置し、列車の鉄道も通っていることから、北から湖水地方へ来る観光客の玄関口にもなっているようです。
バスターミナルで降り、一番近い海を目指します。
徒歩で30分ほどのはずが、20分程歩いたところで雨と風によって心が折れました。少し見えた入江も、工業地帯ということから、想像していた海とは程遠く、そのままバス停に逆戻り。
晴れの日だったらきっと色々な発見があってきっと素敵な町だったんだろうなぁ。
タイミングよくKeswick行きのバスに乗ることが出来たのですが、車内では韓国人カップルと地元の若者カップルの2組+私というなんとも言葉に出来ない気持ちでした。
Keswickに到着したころにはすっかり辺りは暗くなっていて、お腹もすいてきたのでディナーをすることに。
ここまで食事は軽食かスーパーのレトルトだけだったので、雨に濡れて凍える体を温めるためにも、レストランに入ることにしました。
アジアの味が恋しくなり、タイレストランに入店。一人客は私だけ。
イギリスではレストランで一人で食事をする文化がないのか、ロンドンのレストランでもあまり一人で食事をしている人は見かけません。
予約があるか聞かれ、ないことを伝えると2階へ通されましたが、誰もいません。
ビールとトムヤムスープとパッタイを注文し待っていると、初老男性二人の夫婦が、続いて3世代の大人数家族がテーブルに通されていて、食事を始めるころにはフロアが賑やかになっていました。
フロアサービスの男性は、「スープの後にメインを持ってきた方が良い?」と聞いてきれたり、日本人の一人客にも親切でした。
温かいスープと優しい味のパッタイはどちらも美味しくて、お会計の値段もお手頃で大満足でした。
店を出ると更に雨はひどくなっていて、ゲストハウスまでは歩くしか手段がなかったので、歩いて20分のゲストハウスに到着するころには全身がずぶ濡れでした。
因みに、傘は置いて出ていたので、ここまでの土砂降りの中レインジャケット1枚だけで凌いでいました。自分に拍手を送りたいです。
部屋に戻ると、同部屋の女性が戻っていました。
コロナが落ち着いた後にエベレスト登頂を目指しておりそのトレーニングをしているそうで、この日もCatbellsに登ってきたそうで動画を見せてくれました。
資金もクラウドファンディングで支援を募っていたりと、こういった方の話を聞いていると面白いんですよね。
あっという間に時間は過ぎ、この日は早めに就寝。
とうとう明日はロンドンへ帰る日です。