【Lake District 湖水地方 】⑦北部の町Keswick(ケズィック)。
翌日は朝から曇り空。
あんなに晴れていたのに、やっぱりイギリスの天気は予報通りにはいきません。
ここまで、Central Lakeゾーンを歩いてきたので、前日にチェックしていた北部の町Keswick(ケズィック)に移動することにしました。
Windermereのゲストハウスは 2泊分の予約だったので、すべて荷物を持ってチェックアウト。
KeswickまではWindermere 駅から555番のバスで乗り換えもなしで約1時間。
途中バスの車窓に広がる山々を眺めながら、Keswickの気になるスポットを調査します。今夜の宿もとっていなかったのでバスの中で安くて町に近いゲストハウスを予約。
調べていると、Keswickにもストーンサークルがあるようで、、、せっかくなので途中下車して行ってみることにしました。
Castlerigg Stone Circle(キャッスルリッグ・ストーン・サークル)は最寄りのバス停で降りて歩いて15分程で行くことが出来、舗装された道路のすぐ横にあるので観光客の姿も多かったです。といってもストーンヘンジのように観光地になっていて入場料がいるわけでもなく、ただ単に草原の上に大きな石がサークル状に置かれていました。
地元のひとらしき2人組のおじさんが、そこに来たみんなに声をかけ写真を撮ってあげていました(笑)。怪しいと思ったのですが、ただ人と喋っているのを楽しんでいるようで、わたしもちゃっかりシャッターを押してもらいました(笑)。
時刻はまだ11時前だったので、今日はここから歩いていくことにしました。
来た方向とは反対側に山があり、そちらの方向を目指してフットパス沿いに歩いていきます。国立公園内のフットパスといっても牧場の中を突っ切っていったり、明らかに私有地でしょと思ってしまうような場所がいっぱいあります。
一人で歩いているので何度もフットパスを見失い、人を見つけては何度も「ここってフットパス?」と聞いていました。
歩いている途中、山のふもとに1軒の素敵なお家がありました。
家の前の草原には大きな池があり、馬や羊、牛がその牧草で放牧されていました。少し離れたところでは、バギーに乗った男性と牧羊犬が羊の群れを追っていて、まさに憧れの景色だなぁ~と羨ましく見ていました。
その草原を超え、また山の方に向かうと、Walla Crogの矢印が。気になったのでその矢印に沿って山道を進むことに。
斜面はかなり急でしたが、斜面は羊が放牧される牧草地帯になっているので周りには大きな木々がなく、麓に広がる景色を堪能しながら登っていくことが出来るのです。
またもや偶然見つけたスポットにアドレナリン爆上がりだったので、走っているような凄いスピードで登りました(笑)。
360度の大自然が広がり、風がゴーゴー音を立てていて怖いほど凄いエネルギーのなか、人間はわたしだけで、人間の小ささをまじまじと感じました。
丘の頂上までくると木の柵で囲われて管理されている場所がありました。
木の柵は木々や花を羊などの動物から守ることが目的で設置されていますが、フットステップが設けられているので人が跨げるようになっていて、中に入り階段を上り進んでいくとビューポイントになっていました。眼下にはDerwentwater湖、Bassenthwait湖とKeswickの町がひろがっていて一望出来、まさに絶景です。
フットパスまで戻ると、雨が降り出してきたので、一旦ゲストハウスへチェックインし荷物を減らしてから再出発することにしました。
山を下りバス停を見つけましたが、次のバスが1時間後。mapで検索したところ、ゲストハウスまで歩いて1時間。もちろん後者です。
天気が変わりやすいイギリスですが、雨が降る時間は長くても雨粒は小さくミストのような雨が多いのは日本の気候と違うところです。そのため、少しの雨なら傘をささない文化というのも納得ですし、雨の中を歩くのもイギリスらしさを感じられてまた楽しめるのです。
ゲストハウスに到着したのはチェックイン時間の少し前だったのですが、レセプションの方が臨機応変に対応してくれました。
部屋は6人ドミトリー部屋でしたが先客が1人いるようで、ようやく人のいる空間に安心しました。部屋は建物の一番奥に増築されたプレハブ小屋のような部屋で外気と同じ気温でした(冬やったら凍え死ぬんちゃうか?)。
雨が止む気配もなく、益々強まりそうだったので、山でのトレッキングは明日に持ち越し町の散策に。町の中心のバスターミナルへ向かうと、Lake Districtでお決まりのスーパー「Booths」が!しかもカフェが併設されており、時間も14時過ぎだったので本日1食目の食事をすることに。
雨が冷たく、濡れた体はどんどん寒くなっていたので温かいスープとパンをオーダー。
スープの種類は2種類ほどありましたが、ブロッコリーのスープにしました。
席に着きほっと一息。スープを一口、、、、
う、うまい。なんだこれ旨すぎる!!
衝撃の出会いでした。
今まで私史上最強のスープはストックホルムにある市場の中にあるスープ屋さんのサーモンのスープが圧倒的地位だったのですが、それに迫る勢い!(それを抜かすことはなかったのですが)。
一口一口をしっかり堪能しました。